馬場嘉信先生らの研究の放映(10月29日〜11月1日)
Report on the Research by Prof. Yoshinobu Baba's Group (Oct. 29 to Nov. 1, 2009)

 本センターに関連しまして、馬場嘉信先生(化学・生物工学専攻)らのご研究が、下記の通り、JR東日本の車両内モニターで放映される予定ですので、お知らせ致します。

1.放映内容「マイクロ化学の可能性」馬場研究室で研究しているイムノアッセイチップの研究内容を放映。
2.放映期間2009年10月29日(木)00:00〜11月1日(日)23:59までの期間中、20分に1回放映されます。
3.放映場所JR東日本の中央線と京浜東北線の車両モニター上です。


以上。
シンポジウム報告:第2回 名古屋大学 材料バックキャストテクノロジーシンポジウム「次世代グリーンビークルに向けた材料テクノロジーの展開」(10月2日)
Report on the 2nd Materials Backcasting Technology Symposium on Development of Materials Technologies toward Future Green Vehicle (Oct. 2, 2009)

 第2回名古屋大学材料バックキャストテクノロジーシンポジウム「次世代グリーンビークルに向けた材料テクノロジーの展開」を10月2日(金)に野依記念学術交流館で開催しましたところ、参加者数が311名で、多くの方が参加されました。(内訳:学内57名、学外245名)
 ご協力・ご参加下さいました方々に心からお礼申し上げます。

報告概要:
 本シンポジウムでは、低炭素化社会および人との調和を実現する次世代グリーンビークルに向けた材料テクノロジーの展開について、当該分野の第一線で活躍されている産学官の方々による招待講演を行うとともに,名古屋大学教員による取り組みについて紹介し、今後の展開について討議しました。開会挨拶・趣旨説明および工学研究科長や来賓の挨拶に続き、当該分野の第一線で活躍されている関係者による依頼講演6件、本学教員による学術講演7件が行われました。学内57名、学外の関連産業の研究者・技術者等254名など、計311名が参加し、大変盛況でありました。今回の依頼講演や学術研究の発表に関連して、次世代グリーンビークルに向けた材料テクノロジーや産学官の連携に対して期待が極めて大きいことが伺われます。シンポジウム終了後の交流会では、次世代グリーンビークルに向けた材料テクノロジーの今後の取り組み・発展に関する意見交換が活発に行われました。

会 議 報 告
平成21年10月5日
名古屋大学工学研究科
材料バックキャストテクノロジー研究センター


1.会議名第2回名古屋大学材料バックキャストテクノロジーシンポジウム
「次世代グリーンビークルに向けた材料テクノロジーの展開」

2.日 時:平成21年10月2日(金曜日)12:50〜18:30、交流会18:35〜20:00

3.会 場:名古屋大学 野依記念学術交流館

4.参加者数計311名(学外254名、学内57名(内、学生17名))
       交流会参加者数は77名

5.概要
 第2回 名古屋大学 材料バックキャストテクノロジーシンポジウム「次世代グリーンビークルに向けた材料テクノロジーの展開」を名古屋大学野依記念学術交流館で開催し、研究者・技術者・学生等を対象に、低炭素化社会および人との調和を実現する次世代グリーンビークルに向けた材料テクノロジーの展開について、当該分野の第一線で活躍されている産学官の方々による招待講演を行うとともに,名古屋大学教員による取り組みについて紹介し、今後の展開について討議した。今回の参加者数(311人)は今までに経験のない数であり、2階カンファレンスホールが満席となったため、1階にモニター会場を設け、参加者全員が聴講できるよう対応した。

 地球温暖化を中心に深刻さを増す環境問題、グローバル経済発展のボトルネックとなりかねない資源・エネルギー問題など、従来の科学技術では解決困難な課題に全世界が直面しており、それらをブレークスルーして世界の持続的発展に貢献する創造的な思考・行動が科学者・技術者に期待されている。材料バックキャストテクノロジー研究センターは未来ビジョンを現在に投影して課題解決に取り組むバックキャスト視点で研究開発を行い、地球環境と人類の調和に貢献することを理念に掲げて、上述の期待に応えるべく先導的な研究開発を展開している。
 当研究センターはこのたびエコトピア科学研究所と共同で、グリーンビークル材料研究開発構想を掲げて次世代自動車用材料の先導的研究開発に着手した。自動車が現代の産業・社会を牽引する原動力の役割を担う一方で、石油を燃料とすることに起因して地球温暖化の原因とされる二酸化炭素の主要排出源の一つとなっているのも事実であり、この自動車を革新的な科学技術の研究開発により抜本的にグリーン化して低炭素社会の担い手にすることを狙いとしている。

 本シンポジウムでは,当該分野の第一線で活躍されている産業界の関係者による依頼講演が行われ、また、名古屋大学教員が次世代グリーンビークルに向けた材料テクノロジーに関する取り組みを紹介した.
 すなわち、主催者代表の石川孝司氏(本センター長)と松井恒雄氏(エコトピア科学研究所長)の開会挨拶・主旨説明に続き、小野木克明氏(名古屋大学工学研究科長)、宮田隆司氏(名古屋大学理事・副総長)、小原春彦氏(経済産業省産業技術環境局大学連携推進課産業技術人材調整官)、鈴木茂樹氏(トヨタ自動車(株)常務役員)、朝倉敏之氏(東レ(株)専務取締役 樹脂・ケミカル事業本部長)らが挨拶の中で、次世代グリーンビークルに関する考えや期待などを述べた。

 その後、次の6件の依頼講演が行われた。
 
「クリーンエナジービークル社会を世界に先駆け如何にして実現するか」
辻本圭助氏(経済産業省製造産業局自動車課 電池・次世代技術室長、ITS推進室長)
「サステイナブルモビリティを目指したトヨタの技術開発動向と材料テクノロジーへの期待」
鈴木茂樹氏(トヨタ自動車(株)常務役員)
「最新の電気自動車における技術革新」
吉田裕明氏(三菱自動車工業(株)開発本部MiEV技術部長)
「二次電池の現状と展望−EV・HV用二次電池の概説および周辺状況−」
安部武志氏(京都大学大学院工学研究科教授)
「自動車の超軽量化・衝突安全性向上に向けた鉄鋼材料・技術の開発」
三宅貴久氏(住友金属工業(株)常務執行役員 総合技術研究所長)
「自動車の軽量化・水素利用に向けた炭素繊維複合材料の開発」
須賀康雄氏(東レ(株)参事 A&Aセンター所長兼コンポジット生産担当)

 また、名古屋大学教員による次世代グリーンビークルに向けた材料テクノロジーに関する取り組みに関して、次の7件の学術研究の発表があった。
 
「人と環境に優しい超軽量ポーラス金属の革新的プロセス」
金武直幸氏(材料バックキャストテクノロジー研究センター兼任教授)
「CNT粒子による自動車用低摩擦プラスチック品の開発」
楠 美智子氏(エコトピア科学研究所教授)
「電子構造による熱電物性の理解と最適な熱電材料設計指針の構築」
竹内恒博氏(エコトピア科学研究所准教授)
「パワーデバイスをめざした高品質SiC溶液成長」
宇治原 徹氏(材料バックキャストテクノロジー研究センター兼任准教授)
「クリーンディーゼル排気システムのためのAgナノクラスター触媒」
薩摩 篤氏(材料バックキャストテクノロジー研究センター兼任教授)
「イオン液体へのスパッタ蒸着による金属ナノ粒子の作製と機能材料への応用」
鳥本 司氏(材料バックキャストテクノロジー研究センター兼任教授)
「ソリューションプラズマを用いたナノ粒子触媒の合成」
齋藤永宏氏(エコトピア科学研究所教授)

 本シンポジウムでは関係機関のご協力を得ながら、次世代グリーンビークル開発の国家戦略、自動車産業におけるグリーンビークルの開発、基幹部材などの研究開発を取り上げつつ、当研究センターおよびエコトピア科学研究所が共同で展開する次世代グリーンビークル材料の先導的研究開発の中から、1)超軽量化材料・技術、2)変換効率の高度化を可能にする創エネ技術、3)新たな環境調和を拓くナノクラスター触媒技術を重点的に取り上げて紹介した。多くの産官学関係機関の皆様、研究者・技術者の皆様にご参加頂き、グリーンビークルの現状と将来について情報を共有化し、発展方向などについて議論した。
 本シンポジウムでは、学内57名(内、学生17名)、学外の企業・団体等の研究者・技術者・職員等254名、計311名が参加し、今までに経験したことのないほどの盛況であった。今回の依頼講演や学術研究の発表を通して、次世代グリーンビークルに向けた材料テクノロジーや産学官の連携に対して期待が極めて大きいことが伺われた。
 このシンポジウム終了後、講演者と参加者との交流の場として交流会を行ったが、次世代グリーンビークルに向けた材料テクノロジーの今後の取り組み・発展に関する意見交換が活発に行われた。

6.反省点および今後の検討
 (1)本シンポジウムにより、次世代グリーンビークルおよび関連する材料テクノロジーの動向に関する理解が得られ、@関係者間の連携意識の醸成、A名古屋大学が進める次世代グリーンビークルに向けた材料テクノロジーの社会へのアピールなどに役立ったと思われるが、今後、この技術の発展や産学官の連携促進に結び着くように本シンポジウムの成果を発展させたい。
 (2) 次世代グリーンビークルに向けた材料テクノロジーの今後の取り組みに対して、具体的な研究・技術開発に期待している等のご意見を頂いた。今回のシンポジウムは、当該テクノロジーの発展のスタートであり、今後、関連企業等の関係者とも連携を深めるとともに、新たな研究や連携の実績を増やしていきたい。
 (3)今回の参加者は311名で、今までに経験のない多数の参加人数であり、2階会場への補助椅子の設置と1階モニター会場の設置を行ったが、同一会場で聴講できない等のご迷惑をお掛けした。今後、改善策を検討したい。


以上。
深津真里さん(吉田グループ)らの研究が触媒学会・第104回触媒討論会の注目発表 に選定(9月10日)
The Research by Ms. Mari Fukatsu in Prof. Hisao Yoshida Group was selected as the Outstanding Presentation at the 104th CATSJ (Catalysis Society of Japan) Meeting (Sep. 10, 2009)

 深津真里さん(化学・生物工学専攻、M2、吉田研究グループ)らの研究が、触媒学会・第104回触媒討論会の注目発表に選定されました。研究題目等は下記の通りです。本センターに取りまして大変喜ばしいことで、今後のセンターの推進に大きな励みとなりますので、皆様にお知らせ致します。

【受賞名・研究題目・受賞者等】
受 賞 名触媒学会・第104回触媒討論会(A) (ポスターセッション) 注目発表
研究題目「酸化チタン光触媒を用いたピリジン類の転化反応(2)」
受 賞 者深津真里(名大院工 化学・生物工学専攻、M2)
共同研究者吉田寿雄(名大院工 化学・生物工学専攻)
受賞日 等2009年9月10日公開。第104回触媒討論会(2009年9月27日〜9月30日、場所:宮崎)にて講演。
本件(公開)については、次のサイトでご覧頂けます。
http://www.shokubai.org/meeting/topics.html


以上。
佐々木 章君(関 研究室)が東海高分子研究会で学生研究奨励賞を受賞(9月5日)
Mr. Akira Sasaki in Prof. Takahiro Seki's Laboratory Received the Student Award for Encouragement of Research at the Tokai Polymer Forum of the Society of Polymer Science. (Sep, 5, 2009)

 佐々木 章君(物質制御工学専攻、M1、関 研究室)が、東海高分子研究会において学生研究奨励賞を受賞されました。受賞題目等は下記の通りです。本センターに取りまして大変喜ばしいことで、今後のセンターの推進に大きな励みとなりますので、皆様にお知らせ致します。

受 賞 名東海高分子研究会 学生研究奨励賞(ポスター賞)
受賞題目「光酸化を利用したポリイミド薄膜表面への光機能基の導入と液晶光配向膜」
受 賞 者佐々木 章(名大院工、物質制御工学専攻、M1)
共同発表者永野修作(物質制御工学専攻、助教)、関 隆広(物質制御工学専攻、教授)
受賞日等第129回東海高分子研究会講演会(2009年9月4〜5日、会場:長良川観光ホテルにてポスター発表・受賞。


以上。
加藤裕也君(二井研究室)が化学工学会第41回秋季大会で材料・界面部会優秀ポスター賞を受賞(9月17日)
Mr. Yuya Kato in Prof. Susumu Nii's Laboratory Received the Excellent Poster Presentation Award from the Division of Materials and Interfaces in the 41st Autumn Meeting of the Society of Chemical Engineers, Japan (Sep. 17, 2009)

 加藤裕也君(化学・生物工学専攻、M2、二井研究室)が、化学工学会第41回秋季大会にて、材料・界面部会優秀ポスター賞を受賞されました。受賞題目等は下記の通りです。本センターに取りまして大変喜ばしいことで、今後のセンターの推進に大きな励みとなりますので、皆様にお知らせ致します。

受 賞 名化学工学会第41回秋季大会 材料・界面部会 優秀ポスター賞
受賞題目「新規な感温性オルガノゲルの開発」
受 賞 者加藤裕也(名大院工、化学・生物工学専攻、M2)
共同発表者二井 晋(名大院工、化学・生物工学専攻、准教授)、
徳山英昭(東京農工大院、准教授)
受賞日等2009年9月17日。化学工学会第41回秋季大会(2009年9月16〜18日、会場:広島大学東広島キャンパス)にて、ポスター発表・受賞。


以上。
武市賢治君(向井研究室)らが化学工学会第41回秋季大会で分離プロセス部会優秀ポスター発表賞を受賞(9月18日)
Mr. Kenji Takeichi in Yasuhito Mukai's Laboratory Received the Excellent Poster Presentation Award from the Division of Separation Processes in the 41st Autumn Meeting of the Society of Chemical Engineers, Japan (Sep. 18, 2009)

 武市賢治君(化学・生物工学専攻、M2、向井研究室)らが、化学工学会第41回秋季大会にて、分離プロセス部会優秀ポスター発表賞を受賞されました。受賞題目等は下記の通りです。本センターに取りまして大変喜ばしいことで、今後のセンターの推進に大きな励みとなりますので、皆様にお知らせ致します。

受 賞 名化学工学会第41回秋季大会 分離プロセス部会優秀ポスター発表賞
受賞題目「サブミクロン粒子充填膜によるタンパク質の分離性能と充填構造の関係」
受 賞 者○武市賢治,向井康人(名大院工 化学・生物工学専攻)
受 賞 日2009年9月18日.化学工学会第41回秋季大会分離プロセス部会ポスターセッション(2009年9月18日,会場:広島大学 東広島キャンパス)にて発表,受賞.
関連HP:http://www3.scej.org/meeting/41f/


以上。
西見昭雄君(関 研究室)が2009年日本液晶学会で虹彩賞を受賞(9月14日)
Mr. Akio Nishimi in Prof. Takahiro Seki's Laboratory Received the Kosai Award from the Japanese Liquid Crystal Society (Sep. 14, 2009)

 西見昭雄君(物質制御工学専攻、M1、関 研究室)、2009年日本液晶学会において虹彩賞を受賞されました。受賞題目等は下記の通りです。本センターに取りまして大変喜ばしいことで、今後のセンターの推進に大きな励みとなりますので、皆様にお知らせ致します。

受 賞 名2009年日本液晶学会 虹彩賞
受賞題目「液晶性超分子ブロック共重合体をナノテンプレートとした高分子構造構築」
受 賞 者西見昭雄 (名大院工、物質制御工学専攻、M1)
共同発表者永野修作(物質制御工学専攻、助教)、関 隆広(物質制御工学専攻、教授)
受賞日等2009年9月14日。2009年日本液晶学会(2009年9月12〜15日、会場:東京農工大学小金井キャンパス)にてにてポスター発表・受賞。


以上。
第7回 積水化学 自然に学ぶものづくりフォーラム(開催日:10月21日)
The 7th Sekisui Chemical Research Forum on Nature-Guided Materials Processing (Oct. 21, 2009)

 「第7回 積水化学 自然に学ぶものづくりフォーラム」の開催案内が届きましたので、お知らせ致します。このフォーラムは、当センターの前身のCOEと関連し、お互いに連携・協力してきたもので、自然に学んだ基礎サイエンスの知見を活かし、「自然」の機能を「ものづくり」に活用する研究の講演・ポスター発表および参加者相互の交流を行うものです。
 ご関係の方の積極的な参加をお願い致します。

(開催案内)
 開催案内と参加申込書は、次のサイトでご覧頂けます。
 http://www.sirnet.co.jp/Forum2009.pdf

【開催案内の概要】

第7回 積水化学 自然に学ぶものづくりフォーラム 開催のご案内

1.日時  2009年10月21日(水) 13:00〜
2.場所  積水化学工業株式会社 京都研究所
3.参加費  無料
4.プログラム
 
13:00  開会挨拶
13:15  基調・招待講演
大阪大学 教授  近藤 滋 氏
     「シマウマの縞は誰が描いたのか?;
         動物の皮膚模様の謎を数学で解析する」
岩手大学 教授  伊藤 菊一氏
     「発熱植物ザゼンソウの驚異!;
              生物に学ぶ温度制御システム」
理化学研究所 ユニットリーダー 守屋 繁春氏
     「バイオスフェアへ還る日;
      マルチオミックス解析で見るシロアリ共生系の
             機能とバイオマス資源化への応用可能性」
16:00 ポスターセッション形式による研究発表
  竹岡 敬和 名古屋大学准教授
 「コロイド準結晶を利用した角度依存性のない構造色を示す光学材料の創製」
津田 明彦 神戸大学准教授
 「渦の流れを利用したナノファイバーの構造と機能変換」
小川 和也 山梨大学准教授
 「光合成の色素配列に学ぶ光機能性材料の創成」
水野 哲孝 東京大学教授
 「メタン水酸化酵素の活性点構造を模倣した環境調和型選択酸化触媒の開発」
新藤 充 九州大学准教授
 「植物の自己防衛システムに学ぶ植物生長制御分子の創製と機能 」
平井 浩文 静岡大学准教授
 「木質バイオマスの酵素糖化前処理用超高活性リグニン分解菌の分子育種」
福沢 世傑 東京大学助教
 「珊瑚礁海域に生息する無脊椎動物に学ぶものつくり 」
谷 明生 岡山大学助教
 「植物の葉に形成される微生物生態の未知機能を応用した植物生育促進剤の開発」
伊藤 菊一 岩手大学教授
 「発熱植物ザゼンソウに学ぶ温度制御システムに関 する研究」
仲村 匡司 京都大学講師
 「木目に学ぶ「不揃い」なパターンのデザイン原理」
平原 裕行 埼玉大学教授
 「鳥類に学ぶ呼吸システムの構築」
奥田 隆 独)農業生物資源研究所 ユニット長
 「ネムリユスリカの極限的な乾燥耐性機構を模倣した細胞の常温保存法の開発」
加藤 紀弘 宇都宮大学教授
 「バクテリアの細胞間コミュニケーションに学ぶ感染症予防材料の開発」
その他ゲストからの研究発表、積水化学紹介等を計画しております

5.懇親・交流会

 本件に関するお問い合わせは、
  「積水化学自然に学ぶものづくり研究助成プログラム」事務局・株式会社積水インテグレーテッドリサーチ 前島一夫氏 までお願い致します。
E-mail:shizen09@sirnet.co.jp
tel:075-662-8604  fax:075-662-8605
〒601−8105 京都市南区上鳥羽上調子町2番地の2


以上。
梁 興国先生と浅沼浩之先生らの研究が研究雑誌“Small”の表紙に掲載(7月31日)
The Research by Prof. Xingguo Liang and Prof. Hiroyuki Asanuma Group Appeared on Front Cover of Small 2009, No.15 (July 31, 2009)

 梁 興国先生と浅沼浩之先生(物質制御工学専攻)らの研究グループの研究論文が、研究雑誌“Small”で高く評価され、雑誌の表紙として採用されましたので、お知らせ致します。論文題目等は下記の通りです。本センターに取りまして大変喜ばしいことで、今後のセンターの推進に大きな励みとなりますので、皆様にお知らせ致します。

雑 誌 名Small, 5(15), 1761-1768 (2009)
論文題目A Supra-Photoswitch Involving Sandwiched DNA Base Pairs and Azobenzenes for Light-Driven Nanostructures and Nanodevices
著  者梁 興国、望月敏夫、浅沼浩之(名大院工、物質制御工学専攻)

(1)雑誌の表紙は次のサイトでご覧できます。
   http://www3.interscience.wiley.com/journal/122527990/issue

(雑誌の表紙の概要)
The cover image shows the working principle of a supra-photoswitch involving multiple azobenzenes. On the left, the stable duplex involving trans-azobenzenes is formed when visible light is irradiated. On the right, the photoresponsive duplex is completely dissociated into two single strands when azobenzenes are photoisomerized to cis form under UV light irradiation. A nanopot, with a cap that can be opened and closed with light irradiation, can store drugs, inhibitors, proteins, or other molecules. When the UV light is irradiated at a pinpoint with a laser light source, the contents can be released at the desired position. For more information, please read the Full Paper A Supra-photoswitch Involving Sandwiched DNA Base Pairs and Azobenzenes for Light-Driven Nanostructures and Nanodevices by H. Asanuma et al., beginning on page 1761.

(2)研究論文の要旨は、次のサイトでご覧できます。
   http://www3.interscience.wiley.com/journal/122476643/abstract

Full Paper
A Supra-photoswitch Involving Sandwiched DNA Base Pairs and Azobenzenes for Light-Driven Nanostructures and Nanodevices
  Xingguo Liang 1, Toshio Mochizuki 1, Hiroyuki Asanuma 1 2 *
1Department of Molecular Design and Engineering, Graduate School of Engineering, Nagoya University, Chikusa, Nagoya 464-8603 (Japan)
2Core Research for Evolution Science and Technology (CREST), Japan Science and Technology Agency (JST), Kawaguchi, Saitama 332-0012 (Japan)

email: Hiroyuki Asanuma (asanuma@mol.nagoy-u.ac.jp)

*Correspondence to Hiroyuki Asanuma, Department of Molecular Design and Engineering, Graduate School of Engineering, Nagoya University, Chikusa, Nagoya 464-8603 (Japan).
Funded by:
  Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology, Japan

Keywords: azobenzene, DNA, nanomachines, nanostructures, photoswitches


Abstract (研究論文要旨)
A supra-photoswitch is designed for complete ON/OFF switching of DNA hybridization by light irradiation for the purpose of using DNA as a material for building nanostructures. Azobenzenes, attached to D-threoninols that function as scaffolds, are introduced into each DNA strand after every two natural nucleotides (in the form (NNX)n where N and X represent the natural nucleotide and the azobenzene moiety, respectively). Hybridization of these two modified strands forms a supra-photoswitch consisting of alternating natural base pairs and azobenzene moieties. In this newly designed sequence, each base pair is sandwiched between two azobenzene moieties and all the azobenzene moieties are separated by base pairs. When the duplex is irradiated by visible light, the azobenzene moieties take the trans form and this duplex is surprisingly stable compared to the corresponding native duplex composed of only natural oligonucleotides. On the other hand, when the azobenzene moieties are isomerized to the cis form by UV light irradiation, the duplex is completely dissociated. Based on this design, a DNA hairpin structure is synthesized that should be closed by visible light irradiation and opened by UV light irradiation at the level of a single molecule. Indeed, perfect ON/OFF photoregulation is attained. This is a promising strategy for the design of supra-photoswitches such as photoresponsive sticky ends on DNA nanodevices and other nanostructures.


以上。
「第13回東アジア工学アカデミー円卓会議、(EA-RTM) シンポジウム「低炭素社会におけるトランスポーテーション」の開催(9月24日)
The 13th East Asia Round Table Meeting (EA-RTM) Symposium “Transportation toward Low Carbon Society”(Sep. 24, 2009)

 「第13回東アジア工学アカデミー円卓会議、(EA-RTM) シンポジウム「低炭素社会におけるトランスポーテーション」」の開催案内が届きましたので、皆様にお知らせします。本シンポジウムは自動車・グリ−ンビークルにも関係したものです。ご関係の方は、是非ご参加下さい。

(開催案内)
第13回東アジア工学アカデミー 円卓会議、(EA-RTM) シンポジウム
「低炭素社会におけるトランスポーテーション」

 標記シンポジウムが、(社)日本工学アカデミー(EAJ)の主催で下記の通り開催されます。ご興味のある方は、是非ご参加いただきたくご案内申し上げます。
 申し込みは、9月10日までにお申込ください。先着順、定員160名です。申し込み用紙は、EAJホームページからダウンロードできます。

日 時 2009年9月24日(木)10:00-17:30
場 所 名古屋国際会議場 2号館 224会議室
   http://www.ncvb.or.jp/ncc/koutu/index.html
主 催 日本工学アカデミー、中国工学アカデミー、韓国工学アカデミー
共 催 日本学術振興会
後 援 経済産業省(予定)、国土交通省(予定)
協 賛 産業技術総合研究所、JSTイノベーションプラザ東海
日本自動車工業会、名古屋大学エコトピア科学研究所
参加費(シンポジウム)無料 (レセプション)3,000円
申込み 申込み用紙はEAJホームページからダウンロードできます。
   http://www.eaj.or.jp/eartm2009/index.htm
言 語 英語 (通訳はありません)
プログラム(案)添付ファイルをご参照ください。
    最新のものはホームページでご覧いただけます。
   http://www.eaj.or.jp/eartm2009/Program_e.pdf
問合せ(社)日本工学アカデミー事務局
   Tel. 03-5442-0481、 Email. academy@eaj.or.jp


以上。