開 催 案 内
第2回 名古屋大学 材料バックキャストテクノロジーシンポジウム
「次世代グリーンビークルに向けた材料テクノロジーの展開」
The 2nd Materials Backcasting Technology Symposium
on Development of Materials Technologies toward Future Green Vehicle

趣旨:
 地球温暖化を中心に深刻さを増す環境問題、グローバル経済発展のボトルネックとなりかねない資源・エネルギー問題など、従来の科学技術では解決困難な課題に全世界が直面しており、それらをブレークスルーして世界の持続的発展に貢献する創造的な思考・行動が科学者・技術者に期待されている。材料バックキャストテクノロジー研究センターは未来ビジョンを現在に投影して課題解決に取り組むバックキャスト視点で研究開発を行い、地球環境と人類の調和に貢献することを理念に掲げて、上述の期待に応えるべく先導的な研究開発を展開している。
 当研究センターはこのたびエコトピア科学研究所と共同で、グリーンビークル材料研究開発構想を掲げて次世代自動車用材料の先導的研究開発に着手した。自動車が現代の産業・社会を牽引する原動力の役割を担う一方で、石油を燃料とすることに起因して地球温暖化の原因とされる二酸化炭素の主要排出源の一つとなっているのも事実であり、この自動車を革新的な科学技術の研究開発により抜本的にグリーン化して低炭素社会の担い手にすることを狙いとしている。
 本シンポジウムでは関係機関のご協力を得ながら、次世代グリーンビークル開発の国家戦略、自動車産業におけるグリーンビークルの開発、基幹部材などの研究開発を取り上げつつ、当研究センターおよびエコトピア科学研究所が共同で展開する次世代グリーンビークル材料の先導的研究開発の中から、1)超軽量化材料・技術、2)変換効率の高度化を可能にする創エネ技術、3)新たな環境調和を拓くナノクラスター触媒技術を重点的に取り上げて紹介する。多くの産官学関係機関の皆様、研究者・技術者の皆様にご参加頂き、グリーンビークルの現状と将来について情報を共有化し、発展方向などについて議論できることを期待している。

日時: 平成21年10月2日(金) 12:50 - 18:30
 
場所: 名古屋大学 野依記念学術交流館
http://www.nagoya-u.ac.jp/global-info/access-map/higashiyama/ )
 
主催: 名古屋大学 大学院工学研究科 材料バックキャストテクノロジー研究センター
名古屋大学 エコトピア科学研究所
 
共催: 名古屋大学大学院工学研究科、(財)日比科学技術振興財団、東海ものづくり創生協議会、東海広域知的クラスター創成事業本部(依頼中)
 
協賛: (社)自動車技術会、(社)日本鉄鋼協会、(社)日本金属学会、(社)日本塑性加工学会、(社)軽金属学会、(社)電気化学会、(社)日本セラミックス協会(依頼中)
 
後援 経済産業省中部経済産業局、愛知県、名古屋市、岐阜県、三重県、(財)科学技術交流財団、(社)中部経済連合会、(独)科学技術振興機構 JSTイノベーションプラザ東海、名古屋商工会議所、(財)名古屋都市産業振興公社、(財)名古屋産業科学研究所 中部TLO、(財)中部科学技術センター、(財)ファインセラミックスセンター(依頼中)
 
参加費(講演のみ): 無料

講演プログラム
  司会:高井 治氏
1.開会挨拶・趣旨説明(12:50-13:00)
  材料バックキャストテクノロジー研究センター長 石川 孝司氏
エコトピア科学研究所所長 松井 恒雄氏
 
2.来賓挨拶(13:00-13:25)
  名古屋大学大学院工学研究科長 小野木 克明氏
名古屋大学理事・副総長 宮田 隆司氏
経済産業省産業技術環境局大学連携推進課産業技術人材調整官 小原春彦氏
トヨタ自動車(株)常務役員 鈴木 茂樹氏
東レ(株)専務取締役 樹脂・ケミカル事業本部長 朝倉 敏之氏
 
3.依頼講演(13:25-16:40)
  司会:大槻主税氏
  ・「クリーンエナジービークル社会を世界に先駆け如何にして実現するか」
  経済産業省製造産業局自動車課 電池・次世代技術室長 ITS推進室長 辻本 圭助氏
  ・「サステイナブルモビリティを目指したトヨタの技術開発動向と材料テクノロジーへの期待」
  トヨタ自動車(株)常務役員 鈴木 茂樹氏
  ・「最新の電気自動車における技術革新」
  三菱自動車工業(株)開発本部MiEV技術部長  吉田 裕明氏
  (14:55-15:10) 休憩
  司会:長谷川 正氏
  ・「二次電池の現状と展望−EV・HV用二次電池の概説および周辺状況−」
  京都大学大学院工学研究科教授 安部 武志氏
  ・「自動車の超軽量化・衝突安全性向上に向けた鉄鋼材料・技術の開発」
  住友金属工業(株)常務執行役員 総合技術研究所長 三宅 貴久氏
  ・「自動車の軽量化・水素利用に向けた炭素繊維複合材料の開発」
  東レ(株)参事 A&Aセンター所長兼コンポジット生産担当 須賀 康雄氏
 
4.次世代グリーンビークルに向けた材料テクノロジーの研究開発(16:40-18:25)
  司会:浅野秀文氏
  ・「人と環境に優しい超軽量ポーラス金属の革新的プロセス」
  材料バックキャストテクノロジー研究センター兼任教授 金武 直幸氏
  ・「CNT粒子による自動車用低摩擦プラスチック品の開発」
  エコトピア科学研究所教授 楠 美智子氏
  ・「電子構造による熱電物性の理解と最適な熱電材料設計指針の構築」
  エコトピア科学研究所准教授 竹内 恒博氏
  ・「パワーデバイスをめざした高品質SiC溶液成長」
  材料バックキャストテクノロジー研究センター兼任准教授 宇治原 徹氏
 
  司会:関 隆広氏
  ・「クリーンディーゼル排気システムのためのAgナノクラスター触媒」
  材料バックキャストテクノロジー研究センター兼任教授 薩摩 篤氏
  ・「イオン液体へのスパッタ蒸着による金属ナノ粒子の作製と機能材料への応用」
  材料バックキャストテクノロジー研究センター兼任教授 鳥本 司 氏
  ・「ソリューションプラズマを用いたナノ粒子触媒の合成」
  エコトピア科学研究所教授 齋藤 永宏氏
 
5.閉会挨拶 (18:25-18:30)
  材料バックキャストテクノロジー研究センター兼任教授 椿 淳一郎氏

交流会 (18:35-20:00) 学内・レストラン花の木(会費: 4,000円、学生は1,000円)
参加申込方法 参加者氏名(フリガナ)、所属・役職(または学年)、交流会参加の有無、住所、Tel、E-mailアドレスをご記入の上、9月25日までに、次の宛先にお申込み下さい。
E-mail: , または FAX: 052-789-3589

  学内の方は、住所、Tel、E-mailアドレスは不要です。
  参加者が2階会場の満席200名を超えましたので、今後、申込みされる方は、1階モニター会場にてご聴講下さい。
  なお、当日の受付は12時頃から開始します。お早めにお越し下さい。